イノベーションを創出する ファシリテーションの力
ファシリテーションとは、
会議や集団活動がスムーズに進行し成果を上げることを支援するスキルです。
最近とみにファシリテーションに関心が寄せられる背景として、変化が激しく
目まぐるしく環境が変わる中で、現場の社員一人一人が自ら考え行動する組織の
需要が高まっていることがあげられるでしょう。
時代の要請として、リーダーが判断を下しメンバーに指示命令を出すといった
これまでの組織体系から、多様なアイデアを全員で出し合いイノベーション(革新)を
創出するような組織への変換が求められていると言えるのではないでしょうか。
では、いったいどのようにファシリテーションすれば、多様な意見が引き出せ、
効果的にアイデアを整理し、合意形成の上、より大きな成果を上げられるので
しょうか。
ファシリテーションの流れを4つのポイントに分けて説明してみます。
ファシリテーションの4つのポイント
●ポイント1 【場】をデザインする
メンバーが何でも話せる雰囲気をつくります。
そのためにファシリテーションを行うファシリテーターは、先入観を
持たず中立を保ち前向きな空気を醸成します。
●ポイント2 意見を受けとめ引き出す
テーマに対してメンバーから自由な意見を引き出し、
受けとめ、拡げ、掘り下げていきます。
●ポイント3 意見を整理し絞り込む
集まったアイデアを図などを使い論理的に整理しながら、
採用するアイデアを絞りこんでいきます。
●ポイント4 まとめる
結果としてどのアイデアを採用するかを合意形成し、
実行に結び付け成果を生む流れをつくります。
上記の流れをつくるために、多くの組織が社員に以下のような
スキル教育を行いファシリテーターを養成しています。
ファシリテーターに求められるスキル
・アクティブリスニング・スキル(積極的傾聴力)
・コーチング・スキル(グループをコーチングする力)
・ロジカルシンキング・スキル(論理的な思考法)
・図解思考・スキル(有効な図やマトリックスを選択し活用する力)
・合意形成・スキル(メンバーを説得するのではなくメンバーが
納得感を持ち主体的に行動出来るようサポートする力)
上記のスキルを社員が習得することにより、組織力は確実に高まり、
大きな効果を生むことが出来ます。
奥が深いファシリテーションですが、社員がスキルを段階的に付けて
いくことで前向きに考え行動する組織が構築が可能となります。