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2020.08.07

長期独裁政権の綻び

 

『 長期独裁政権の綻び 』  2020年8月号 

 

ロシアのプーチン大統領の更なる大統領任期が、

何と2036年まで伸びるそうです。

 

ロシアで憲法改正の是非を問う投票が7月1日に行われ、

即日開票され、賛成が8割以上に上り改憲が成立されます。

 

2024年に任期終了を迎えるプーチン大統領の

続投を可能にする内容です。

*過去の任期をリセットする条項となっている。

 

 

長期政権は必ず腐敗、堕落する。

 

なぜなら、あなたの周りには

お友達か、思想信条が同じ人か、イエスマンの3パターン」です。

 

組織の中では上ばかりを見るヒラメ議員や社員が増えてきます。

 

忖度は当たり前、正しい事も正しくない事もトップの発言で決まります。

 

「童話」の中の「裸の王様」です。

 

 

隣の国の習近平さんも

 

アメリカのトランプさんも

 

我々の国の政権も同様です。

 

 

企業も同じです。

 

長い事、トップでいると慢心となり、人事権の乱用や会社のお金も

 

個人のお金も関係なく公私混同となるケースが多く見られます。

 

 

自らを律する事は非常に難しい。

 

なぜなら、そうしたいからトップになる人が多くいるのは事実です。

 

 

人の指示に従いたくない。

 

思い通りにしたい。

 

頭を下げたくない。

 

・・・等々、ある意味、我儘だからそうなる為に頑張って頑張って

這いつくばって上り詰めて来たのです。

 

・・・「それが悪いか?」と言うと、法律を遵守し

顧客も取引先も社員も満足であれば問題ではないでしょう。

 

 

経営者は先ずは自分がどうしたいか?何をしたいか?

 

収入・後継者・未来のゴール・理念を含めて社員との折り合いをつける事が必要です。

 

 

周りがそれを理解したうえで、バランスが取れてるのであれば、

しかし、残念ながら長ーくは続かないモノです。

 

なぜなら、同じ環境が続かないからです。

 

独身で入社し、いずれ結婚、子供が生まれ、

幼稚園・小学校、中学校、、自宅の購入、高校、大学と

社員の家庭環境の変化に応じて経済的状況も変化します。

 

入社時の折り合いをつけた筈の気持ちも変わります。

 

ましてやコロナ禍では経営的な環境が大きく変わった筈です。

 

経営者が社員に取引先にお客様に寄り添わなければ彼らとの関係性のバランスは崩れます。

 

 

元来、寄り添う事が苦手な我が道を強引に突き進む人が

自ら起業し経営者となったわけです。

 

そうそう容易いことではありません。

 

だから、私は、老害となる前にイグジットする道を選択したいと思っています。

 

 

皆様の事ではありません。私の事です。

 

 

気になさらず。ガンガン突き進んで下さい。

 

コロナに負けるな!!

 

 

 

因みに長期政権・独裁国家の末路を調べてみると・・・

 

1、リビアのカダフィ大佐(42年間)

➡1969年にクーデターを起こして王政を打倒してリビア。アラブ共和国を建国。

税金0・電気代も教育・医療も無料と言う政策は国民の支持を受けていました。

しかし、目には目をと言う自らの政権を打倒する動きには弾圧を加えて市民を殺害してきました。

最後は、反体制派の民兵に拘束され自らの黄金の銃で頭を撃ち抜かれています。

 

 

2.サダム・フセイン(27年間)

イラク➡湾岸戦争後、反政府運動を起こしたシーア派やクルド人を合わせて

10万人を虐殺しています。最後は死刑判決を受け執行されています。

 

 

3.スロボダン・ミロシェヴィッチ(ユーゴスラビア)

➡「7つの国境・6つの共和国・5つの民族・4つの言語・3つの宗教

・2つの文字・一つの国家」と呼ばれる多民族国家を統治したカリスマ性のある

国家元首でしたが、最後は虐殺による「人道に対する罪」で起訴され、裁判中に

心臓発作でなくなっています。

 

 

他にも多くの長期政権・独裁者は数多くいます。

 

残念ながら、その末路は決して幸せなモノではない事が明らかです。

 

自ら歩んだ道の最後は自らが決めるべきです。

 

幸せとは、周りが不幸にならない事です。

 

長期独裁政権の綻び

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