2014.12.19
「会社の『目的』と『目標』は違う」
夢、あるいはすでにその計画を持っている社長さんは多いでしょう。
どんな形にせよ、会社を育てる夢があるはずです。
その夢を、社員みんなが共感できるビジョンとして示すことが重要です。
しかし実際に社長さんたちが提示するのはいつも目標です。達成目標であり、
売上目標の数値です。数値は夢にはなりません。会社の目的にもなりません。
「目的」と「目標」は違います。
目標の向こうにあるのが目的です。目標を達成したらどうなるのか、どんな
楽しさや幸せが待っているのか―社長が未来の夢でワクワクするように社員も
ワクワクしながら働きたいのです。
社員の心をワクワクさせるビジョンが目的です。
中小の社長さんが「ビジョンを示すこと」が苦手なのは、数値的な目標を目的と
取り違えているからです。どういうビジョンを描き、社員の心に情熱をかきたてる
ことができるか、それが社長としての力量です。
たとえば、これが実現したら自分たちの生活がどんなに豊かになるか、楽しさが
待っているか、自分たちの努力がどうやって報われるか。目標を達成したあとの
「幸せのイメージ」を伝えることが大切です。
営業目標を立てたり、そのための段取りを決めたりすることは、経験豊かな社員なら
だれでもできますが、目的地を示すことは経営者以外にはできません。
(「小さい会社を強い会社に変える方法」第1 P49~51より)
経営コンサルタント大野尚のコラム
九州中国を中心に中小企業の成長を強力にサポートしております。
ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社
福岡県福岡市中央区天神5丁目10-1 NYBFビル4F
Amazonにて販売しております。
『小さい会社を強い会社に変える方法』
最小の力で最大の成果を出す20のマネージメントスキル
価格 1,300円(税抜)
「会社の『目的』と『目標』は違う」