多様性を活かしあう マルチプル・インテリジェンス(MI理論)
固定の概念に縛られず
新たな価値を生み出すためには
様々な人たちが
それぞれの特性を活かし
協力しあう組織の構築が必要なのではないでしょうか
今回は
ハーバード大学ハワード・ガートナー教授が提唱する
様々な特性を活かすMI理論(マルチプル・インテリジェンス)を
元に組織のメンバーのそれぞれの特性を活かし
組織発展に繋げていく方法を考えていきましょう
知性と言うと
どうしても数学や論理あるいは言語といったような
目立つものに私たちの気持ちが集中してしまいがちですね
勿論それらの能力も大切なのですが
一方で実際の社会では
体を動かしアクティブに行動する人や
他者との協力関係を構築することが得意な人
じっくり深く考えることが好きな人
いろいろな情報を集め活用することが出来る人
音楽のような情緒で人々を勇気づけたり心を安めたり出来る人など
それぞれの優れた特性を伸ばし活躍している人が多いことも事実です
このように様々な能力や多様性を活かしあうことで
柔軟で持続可能な組織構築が出来いるのではないでしょうか
マルチプル・インテリジェンス(MI理論)では
次の8つの知能を提示しています
■言語的知能 (Verbal – Linguistic)
言葉で表現したり読解する知能
・読書や執筆が好き
・言語表現が得意
・記憶力がいいなど
■論理・数学的知能 (Logical – Mathematical)
数字や論理などを理解し組み立てる知能
・数学が得意
・原因に対して強い興味を示す
・問題解決が好き
■空間的知能 (Visual – Spacial)
物事を立体的に捉えたり空間を把握する知能
・絵や図を描くのが上手い
・距離感の把握が上手い
・イメージ力が強い
■音楽的知能 (Musical)
音楽が好きでリズム感に長けている音楽的知能
・歌うのが好き
・リズム感がある
・絶対音感がある
■身体運動的知能 (Bodily – Kinesthetic)
運動能力が高く活発で身体を動かすことに長けたスポーツ的知能
・運動が得意
・身体で表現したがる
・手先が器用
■対人的知能 (Interpersonal)
場の雰囲気を良くしたり周りの人と良好な関係を構築する知能
・会話が上手い
・誰とでも友だちになる
・他人の考えをよめる
■内省的知能 (Intrapersonal)
物事をじっと深く掘り下げて考え新しいことを考えたり発見したりする知能
・自分について考えることが多い
・独自の世界観を持っている
■博物的知能 (Naturalistic)
自然環境をはじめとする多様な物事を分類し関連付ける知能
・動植物が好き
・観察や分類(整理)が好き
・図鑑が好き
ご覧になってどのように感じられましたか?
ご自身が得意としているものがあったのではないでしょうか?
これまでの日本の教育では
IQに代表される知能指数テスト等で計測される
狭義の知能(上述の言語的知能と論理・数学的知能に相当) を
養成することに力を入れ
そのことにより日本を世界の中で成長発展させることに成功してきました
そのことは
大変素晴らしいことだと言えますが
今後はその能力に加え
グローバル化していく未来を見据え
様々な知能を持った人たちがその能力を活かし
互いに多様性を認め協力することがもとめられていると言えます
会社の中に於いても
個々の社員が自分の特性を伸ばし
顧客や会社の仲間のためにその知能を活用していくことや
互いがそれぞれの特性を理解し
引き出しあう環境を構築することで
企業の発展に繋げていくことが可能となると考えます
多様性を活かしあう組織構築のために
マルチプル・インテリジェンス(MI理論)のフレームを活用してい頂ければ幸いです