心理的安全性を高めるコミュニケーション法
企業や行政団体の
解決すべき重要課題の一つとして
人材の確保が挙げられます
日本の人口減少に伴い
労働生産人口も大きく減少し
今後ますますその傾向は高まると言われています
そのような中で
途中退職者を少なくし
継続的発展的に活躍してくれる人材を確保するために
心理的安全性が高い組織環境の構築が叫ばれています
心理的安全性とは
一体何なのでしょうか?
心理的安全性の提唱者である
ハーバードビジネススクールの
エイミー・エドモンドソン氏は、以下のように定義しています。
【心理的安全性とは】
1.自分の考えや感情を安心して発言できる環境
2.メンバーが相互に尊重しあい、批判されず、恥をかかされず発言・挑戦・質問・報告ができる環境
3.わからないと言うことや、違った意見を言うこと、提案することなど、他人の反応が怖くて控えがちな行動が無い環境
心理的安全性が低い組織では、以下のようなリスクが顕在化してきます
【心理的安全性が低い組織が内包するリスク】
■ミスを隠す 組織の問題も隠蔽する
■意見を言うと否定される
■指示待ちが多くなる
■叱責を恐れて行動しない
■チーム内に相互尊重がなく不信と対立が生まれる
逆に心理的安全性を高めると以下のような状況が生まれてきます
【心理的安全性が高い組織の状況】
●メンバーが自由に意見を言える
●間違いや失敗を正直に報告できる
●質問や提案が歓迎される
●上下関係、年代差に関わらず対話が活発
●チーム内に信頼と尊重がある
心理的安全性を高めることで具体的には、以下のようなメリットがあります
【心理的安全性を高めるメリット】
●イノベーション促進
新しいアイデアが出やすくなる
●生産性の向上
協働がスムーズになり、仕事の質が上がる
●離職率の低下
働きやすい環境により定着率が高まる
●ミスや不正の早期発見
隠さずに共有できるため、大きな問題になる前に対応可能
心理的安全性を高めるためのアプローチとして効果的なコミュニケーションスキル8ポイントをご紹介しましょう
●心理的安全性を高めるコミュニケーション法
ポイント1.気持ちが良い挨拶の励行
ポイント2.感謝や労いの言葉を頻度高く相互にかけあう
ポイント3.意見を頭から否定しない傾聴姿勢を相互に意識する
ポイント4.「一緒に考えましょう」と皆で声をかけあう
ポイント5.小さな成功でも認め合う・喜びあう
ポイント6.挑戦する人を讃える
ポイント7.前向きな失敗をした人の勇気を讃える
ポイント8.ミスや弱みを見せ自己開示しミスを報告しやすい環境をつくる
高いコストをかけて採用した人が直ぐに辞めていくようでは
組織の発展はままならないでしょう
心理的安全性が高いことのメリットと
そのためのアプローチを組織内で共有し
人手不足を解消し組織の成長発展に繋げ
明るく元気な人と組織をつくっていきましょう