post-6786我儘

2022.02.25

我儘

 

「我儘」 2022年2月号

 

経営者は我儘である。

 

我儘も「独善的で有る」とか、「自分勝手である」とか

悪い意味でとられることが多いが、「マイペースである。」

「信念を曲げない強い意志がある。」など良い側面もある。

 

 

特に創業者は、その我儘が際立っている人が多い。

 

僕も我儘である。

 

一人で完結できる仕事であれば、一人で良い。

 

一人でも法人化は出来るし、やりようによっては十分に稼げる。

 

しかし、一人でも人を雇用すると組織となる。

 

雇用した時点で責任が生じる。

 

 

就業規則に則り会社運営を行い、生活の基盤である給与を払う。

 

労基法で定められている労働時間を超えてはいけないし

有給は付与しなければならない。

 

採用した限りは彼らの未来を豊にするために努力しなければならない。

と思う。

 

 

当然、法人(被保険者一人以上)であれば半分会社負担の

社会保険の加入義務が生じる事になる。

 

いやなら、個人事業所として4人以下でやるしかない。

 

 

随分古い話になるが、前職は小さなベンチャー企業だった。

 

会社に入社する際に、

 

「大野君、どうする?社会保険に加入すると手取り減るよ。」

 

『入りません。』

 

・・・という事で入社から2年間はアルバイト状態であった。

 

もともと安い給料から社会保険を引かれてしまえば

子供が生まれたばかりの当時は生活が厳しくなると思い

辞退したことを覚えている。

 

その状況でも頑張れた。

 

僕が頑張る環境と未来があった。

 

 

今は、

 

「社長!!法人であって一人でも社員がいれば義務ですよ!」

 

会社で半分負担は当たり前である。

 

社員の未来を豊にする。

とても重要なキーワードだと思う。

 

社長がどんなに我儘(自分の信念を貫く強固な意志の持ち主)で

あっても、働く人の待遇を少しずつでも良いから改善していく事が

重要である。

 

その為には労基法の順守だけではなく、彼らが幸せになる

インセンティブと制度が必要だと思う。

 

当然、順番としては

  • 働きやすい環境の創造
  • 経済基盤の充実=報酬制度 
  • 働き方スタイルの変革(労働時間・労働場所等)
  • 安心・安全・健康第一
  • 好きな仕事の創造

・・・

経営者の務め・役目は組織の長として考えなければならない事は沢山ある。

 

自分だけが良ければよいと言う我儘は誰もあなたと共に働けない。

 

仕方なく働く人のパフォーマンスと貢献度は低いのは当然である。

 

社長がプレイングマネージャーであり、社長の俗人性で

稼いでいるのであれば、周辺作業は全てアウトソーシングにすれば良い。

 

社員が必要なリソース(人財)であればこそ、あなたの我儘を貫くために(彼らの未来)を創造することが必要です。

 

最後に共に働く社員の人へ、依存は駄目です。

 

会社は社員の成長の結集により成長します。

 

あなた達へのインセンティブの原資は利益です。

 

その利益を稼ぎ出す事が求められるのは当然です。

 

その為の努力を忘れてはいけません。

 

1.顧客の提供価値を高める

  • プロダクトバリューの向上
  • サービスオペレーション(ビフォー&アフター)の向上

 

2.成果に結びつくプロセスの見直しとPDCAの徹底

 

最後に経営者は経営責任を担っています。

特に創業者は資本も出し、危機にはリスクも背負っています。

 

その為の「覚悟」があるから我儘なのです。

 

社員は、自らの役目を担う「責任」は全うして初めて

 

組織のバランスが保たれるのです。

 

我儘

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