post-6860高度な社会とは・・・

2022.08.19

高度な社会とは・・・

「高度な社会とは・・・」 2022年7月・8月 合併号

 

7月の約半分を利用して、オミクロン株感染拡大の中、

海外へ2年半ぶりに飛んで来ました。

 

目的は3つありました。

 

ロシアのウクライナ侵略による旧ソ連邦の国々への影響をリサーチ

北極圏「グリーンランド」の人口36人の村に
2年間限定夏季(3か月)しか営業しない
ミシュラン二つ星レストラン「KOKS」のリサーチ

コロナ禍でのウィズコロナ政策に転換した国々の現状リサーチ

 

ウィズコロナ政策によって、あらゆる制限を撤廃した国は

欧米を含めて数多くあります。(8月12日時点で72ヵ国)

 

これらの国は、日本出国時からパスポートさえあれば、

搭乗から現地入国迄、一切何も必要はありません。

 

今回の旅のスタートは福岡空港から羽田、

陸路で移動して成田空港へ出国時は夜間出発という事と、

日本入国制限(人数制限・72時間前のPCR陰性証明証取得)等が

ある為、ガラーンとしていました。

 

ある意味、コロナ以前の様にインバンドの訪日客や

海外旅行に出かける人々でごった返す事もなく、

チェックイン時も手荷物検査場も出国時もすんなりでした。

 

ラウンジの職員も搭乗客も空港係員も全ての人々が

皆マスクをしていました。

まるで、日本の今の世相を観る様でした。

 

なぜなら、

 

最初のトランジットのドーハは現地時刻で夜中の

4時前後にも関わらず、多くの人々が行き交う

混雑ぶりで大変賑わっていました。

 

ここでのマスク使用率は50%前後でした。

 

次のコペンハーゲンには、午後14時に到着したのですが、

ドーハを上回る人々で空港は埋め尽くされていました。

 

なんと、そこは誰もマスクを付けていません。

見る限り、使用率は数パーセント。

 

世界は動いている。
ウィズコロナで・・・・衝撃でした。

 

マスクしない同調圧力に負けてしまい、僕のマスクは

ポケットに入れたままとなりました。

 

更に乗り換えて、バルト三国の一つラトビアの

リガへバルティック航空に搭乗すると、

乗客だけではなくキャビンアテンダントも含めてマスク使用率は0。

 

それも満席の飛行機で、使用している人は皆無でした。

 

 

さて、今回の目的ですが、最初に記しましたが、

もう一度敢えて記したうえで、簡単に説明します。

 

1. ロシアのウクライナ侵略による旧ソ連邦の国々への影響をリサーチ

ホテルマネージャー・タクシー運転手・市場で働く人々へのヒアリングインタビューを実施


「今回のロシアによる侵略に関しては、非常に恐怖を抱いている。

だからこそNATO/EU諸国だけではなく、あらゆる活動を

通じて世界へ伝えなければならない。

覇権主義による暴挙を許さないという姿勢と具体的な行動が

必要だと多くの人々は考えていました。」

 

 

2. 北極圏「グリーンランド」の人口36人の村に
2年間限定夏季(3か月)しか営業しない
ミシュラン二つ星レストラン「KOKS」のリサーチ

 

「唯一無二」がコンセプト

世界一不便な場所とスローフード(現地で生産・収穫された

もの)を素材活用しての「食」の提供をしています。

 

訪れるには時間とお金と好奇心がないといける場所ではありません。

飛行機を何度も乗り換え、更にスピードボートで片道40分。

北極圏に最も近い最果ての島です。

 

なぜ、こんな場所に?

なぜ、予約が取れないの?

なぜ、世界から予約が殺到するの?

 

その答えは・・・

 

この行程を創造するだけで予約した時点から、

全てのストーリーが生まれる「唯一無二」と言う

コンセプトだと確信しました。

 

「行けば分かります。」

 

 

3. コロナ禍でのウィズコロナ政策に転換した国々の現状リサーチ

 

「制限・規制」を撤廃したEU諸国・国の財政負担・経済市況の低下を

このままにするわけにはいかない」という強い姿勢と国民の自己責任

による対応が高度な社会を形成していると感じました。

 

まだまだ、書き足りない、多くの事を今回の視察で感じました。

 

グリーンランドのスーパーでは、

ポテトチップス 1袋1200円

コーラ 1本650円相当

・・・辺境の地とはいえです。

 

同様にデンマークの首都、コペンハーゲンも

電車賃、ランチ、高い!高い!といいつつも

 

でもね・・・

 

逆に日本が安すぎるのではないか?

 

・・・価値がお金に付加されていないのではないか?

と疑問に思いました。

 

 

海に通じる運河には素敵な大型クルーザーや帆布が

風に靡くヨットが沢山停泊していました。

 

運河沿いの歩道には多くのクラフトマンショップが

工房とオフィスを構えていました。

 

この国は医療費も教育費も無料。

 

弱者に対する保証は手厚く、老後も経済的心配もなく

過ごせる制度が整っています。

 

その代わり国民の税金負担率は50%、消費税も25%と

所得の半分です。

 

平均年収は500万円前後と日本の平均年収よりは

高いけれど、飛びぬけているわけではありません。

 

話を訊くと、税負担は当たりまえ、「揺籠から墓場まで」

安心して過ごせる社会保障が充実されているからこそ、

だと言い切ります。

 

その前提にあるのは、消費に対する哲学です。

 

残すモノ・残るモノ、一生使うモノ・代々受け継ぐモノ、

家や家具は良いものを高い値段で購入しますが、

何代にも亘って長く使い続ける。

 

その為の修復するリペア・リフォームをする為の

クラフトマンショップが数多くあったのです。

 

高級家具屋さんも数多くありました。

 

・・・高度の社会とは・・・何か?

 

人生を豊かに過ごすとは何か?

・・・改めて考えるきっかけを作ってくれました。

 

さぁ、僕も早起きして散歩やガーデニングを愉しみ、

ゆっくり時間をかけて朝食を取り、密度を高め集中して

仕事に取組み、帰宅後は家人とゆっくり会話を楽しみながら

夕餉を取る。

 

土曜日の昼は友人達とのガーデンパーティで交流を図り、

日曜日は読書と音楽鑑賞で過ごす。

 

長い冬は観劇やコンサートにバレエ鑑賞。

もちろん美術館や博物館を廻り知性を育む。

 

春が訪れれば、太陽の下、山や海に出かけ自然を慈しむ。

 

・・・高度な社会とは、自己責任とお金を活かす消費哲学と

時代変化に対応した国民優先の政策を行う政治とグローバルな

市場戦略のビジネスで成り立つ。

 

・・・僕の生まれた日本は・・・どこにいくのだろう。

 

高度な社会とは・・・

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