パフォーマンスを上げる思考法
【パフォーマンスを上げる思考法】
私自身、鬱病に苦しんだ経験があるためでしょうか、
マイナスな思考に陥って苦しんでいる方々や、
その方々が所属する企業や行政団体の方々から
ご相談を受けることが多くあります。
やる気も能力もあった方が、あるきっかけでマイナスな
思考に囚われて大きくパフォーマンスを落とすことは、
ご本人にとっても組織の仲間にとっても大変な痛手と
なります。
勿論、人間にとっては、落ち込むことも苦しむことも
未来を創るための良い経験となります。
そのこと自体は、人の魅力を深め他者への共感性を
育むことに繋がりますので、マイナスではなく
素晴らしい経験となるのですが、
長くそこに留まり過ぎることはプラスのエネルギーを
奪うためよくありません。
今回は、誰にでも起きるマイナスな状況を切り替え、
パフォーマンスを高めより良い未来を創るための思考法を
ご紹介いたします。
私のようなものでも会社の仲間や家族からの支えに加え
この思考法を少しづつ実践したことで段階的に
鬱の状況から抜け出すことができましたので、
参考にして頂ければ幸いです。
●感情をよりよくコントロールするスキルをもつ
人間は、誰しも繊細であり、感情が思考や体調に大きな影響を
与えます。
感情は、人生を豊かにするために不可欠なものであり
とても大切なものです。
しかし、マイナス感情に捉えられ過ぎてしまい心身ともに
エネルギーを失うことは、最悪の場合、未来に向けた可能性を
ゼロにしてしまう恐れもはらんでいます。
大切なのはネガティブな感情(不安・恐怖などの強いストレス)
をコントロールするためのスキルを持つことです。
そのスキルを持つことでネガティブな感情に押しつぶされる
ことを避けることができるようになるのです。
多くのスキルがありますが、以下に私に特に有効であった
スキルを記します。
●非合理的な信念を捨てる
「皆頑張っているのに、なんで自分はやる気を持って
取り組めないんだ!なんてダメな 人間なんだ!」
これは、鬱病の時に私自身の頭に最も多く浮かんだ言葉です。
自分に叱咤し奮いたたせることは勿論必要ですが、
【こうあるべきだ】【こうでなければならない】という
非合理的な思い込みによりパフォーマンスを落とすのであれば
信念が邪魔になるということになります。
マイナス思考に囚われた際は、深呼吸をして以下のような
非合理的な信念(思い込み)を捨てるように努めると
よいでしょう。
・白黒思考(いわゆる完璧主義)
・過大評価又は過小評価
・べき思考(過度な思い込み)
●【今】【ここ】に集中する
過ぎてしまって変えることが出来ない過去に囚われ悔んでも
現状は良くなりません。
また、未だ訪れてもいない未来に対して不要な恐怖心を
煽っても未来はよくなりません。
「今、ここで自分が出来ることで、少しでも良く出来ること」
に集中することで自信を無くしている状況からでも
少しづつ自己肯定感を取り戻していくことが出来るように
なります。
私ごとで恐縮ですが、この思考法を訓練することで
鬱的な状況から少しづつ抜け出すことが
出来るようになりました。
思っても見なかった不運や自分が招いたものでなくとも
不遇な状況に陥ることは、どなたにでもあるでしょう。
そのような状況下で頑張ることはとてもエネルギーが
いるものですね。
大変な状況にも押しつぶされず、しなやかに思考する
クセ(スキル)を理解し身につけることにより、
様々なマイナスな状況も未来を開くための経験値と
変えていくことが可能となってきます。
私も研修を通して人々が豊かな未来に向けてパフォーマンスを
上げていけるよう貢献していきたいと思っております。