ピンチをチャンスに転換する リスクマネジメントの4ステップ
私たちの周りには多くのリスクが存在しています
一つのリスクを回避しても
次々に新たなリスクが押し寄せてきます
どのような時代でも
どのような環境下においても
リスクは必ず存在するものではないでしょうか?
それならば
リスクを過度に恐れず
正しく把握し対処するする方法を知り
リスクを企業の成長発展に繋げる能力(スキル)を高めていくことが
私たちに求められているのだと思います
今回は、ピンチをチャンスに転換する
リスクマネジメントの4ステップを順を追ってご紹介しましょう
ステップ1.事業全体を俯瞰する目を持つ
視座を高くもち
様々な視点で客観的に
会社を取り巻く状況を把握することが重要です
世界の動向
国内の動向
業界内の動向
社内の動向
動向を把握する目的は
過去と現在を分析し未来を予測することにあります
偏った見方に陥らないように
多様な考え方をもってどのようなリスクがあるのかを把握する目を養いましょう
ステップ2.中長期的なメリット・デメリットを的確に判断する
日々、利益を上げていくことが
社員の雇用を守り
組織を発展させるために必要ですが
目先の利益を追うことだけに振り回されては
企業の継続的発展は望めません
中長期的なメリットとデメリットを正しく判断する能力を高めることが重要です
判断のよりどころとなるのは
顧客や社員また社会全体に対して恥じることがない
健全で道義的な価値です
法令の遵守は勿論
本質的な意味でのコンプライアンス意識や
会社の理念に則った判断の基準をもつことです
ステップ3.発生しうるリスクを予測・評価する
ステップ2の判断基準に沿って
発生しうるリスクを洗い出し
顕在化させ
リスクの重篤性とリスクが起こる頻度などにより
優先順位をつけ
リスクマネジメントしていけば良いでしょう
また
組織全体でリスクに対する感性を磨き
リスクを未然に察知し
対応していくようなリスクマネジメント教育をおこなうことも必要です
ステップ4.企業の持続的発展へのチャンスとして対策を打つ
冒頭でも触れたように
リスクを闇雲に恐れず
企業発展に繋げる思考法(捉え方)を意識的に高めていくことが重要です
悪影響の有るリスクには
速やかに対処、対応し悪い影響を軽減すべきですが
良い影響へ転換できないか?
という発想の切り替えも必要です
いわゆる
ピンチをチャンスに変えるという思考法です
コロナのような疫病については
社員や関係者の健康を害すことがないよう
悪い影響を最低限にとどめながらも
この機会に
テレワークを推進させたり
IT化を推し進めるチャンスとして捉えなおすようなこともあるでしょう
実際に多くの企業がそのような取り組みを推進していると思います
また
少子高齢化による人手不足のリスクも
既存社員の教育によるパフォーマンスの向上や
元気なシルバー人材の新たな登用
AIの積極的な導入による無人化出来る分野の開拓
など
チャンスと捉えて
実行する勇気をもてば
いかなるリスクにも負けない
企業文化が生まれてくると考えます
リスクマネジメントは
経営者が学ぶ領域であることは
言うまでもありませんが
一人一人の社員が
このスキルを高めることで
どのような状況下においても
諦めず成長発展する企業体質が育まれてきます