部下の成長支援にピグマリオン効果を活用する
部下に成長してほしい
というのは
上司の方々の共通する思いではないでしょうか
部下の成長を支える上司の方々の多くが
意識的に
又は無意識的に
ピグマリオン効果を活用していると言われています
ピグマリオン効果(pygmalion effect)とは
教育心理学における心理行動の1つで
教師が期待をかけると
生徒の成績が向上する傾向が見られるという作用です
別名として
教師期待効果や
提唱者である心理学者ロバート・ローゼンタールの名前をとって
ローゼンタール効果とも呼ばれています
期待されると
その期待に応えようとする心理を活用した
成長支援として
このピグマリオン効果は
ビジネスシーンでも活用されています
部下の成長を促すピグマリオン効果を活用した
4つのステップをご紹介してみましょう
◆ステップ1.能力を信じる
元来人間の脳には、多くの可能性が眠っています
部下の能力を伸ばしたいのであれば
先ず「部下に能力があると信じ込む」ことが第一歩です
上司が部下の可能性に関して否定的なイメージを持つと
上司の表情や態度などの非言語の情報から
部下は上司の思いを感じ意欲を低下させる逆効果が生まれます
周囲の期待が低い場合に
その人物は周囲の期待通りにパフォーマンスが
低下してしまうという心理的な現象であるこの効果は
ゴーレム効果と言われています
つまり上司は、部下に期待し続けることが重要であるということです
◆ステップ2.小さなことでも承認(認める)
部下の行動をよく見て小さなことでも承認することで
部下の自己肯定感は高まり
段階的に高い目標に向けて自信をもって取り組めるように変化していきます
例えば
「あなたおの朝礼での前向きな発言で、部署内に意欲的な空気が生まれたね」
「他の人が嫌がることでも率先して取り組んでいるね」
「これまで15分かかっていた文書作成が7分になったね」
など
◆ステップ3.少し高めの目標を設定する
本人の実力よりも少し上のハードルを設定し
「チャレンジングな目標だけれど、君なら出来るよ」
と伝えると更にモチベーションが上がり
挑戦する意欲が高まります
◆ステップ4.成果を認める
成果を出したことに関しては
積極的に結果承認をしましょう
「どうしてこの目標が達成できたのかな?」
などと問いかけ
本人が成果を出したプロセスを振り返ることをサポートすることで
成果を生むためのプロセスを再認識でき
次の目標達成に向けて再現性が高まっていきます
人間が挑戦する際に
重要なのが自己効力感だと言われます
自己効力感とは
謂れのない自信でも良く
未来に向けて自分は行動できると信じる力です
この自己効力感を高め
部下の成長を促進させるために
ピグマリオン効果を活用してみてはいかがでしょうか