post-7073失敗を恐れず挑戦するマインドを醸成する

2025.04.01

失敗を恐れず挑戦するマインドを醸成する

ある製造業の幹部の方から伺ったお話です


以前は
ミスを起こさないために厳しく指導していたそうです

 当然
ミスを起こせばお客様に迷惑がかかりますし
会社としてもミスの挽回のために
コストも時間も掛かってしまいますので
ミスはない方が良いのは間違いないでしょう

そのため指導にもおのずと力が入り
「ミスを絶対に起こさないように」
と厳しく伝え続けたそうです 

しかし
ミスはなかなか減らず
指導の厳しさを増せば増すほど
社員の顔も暗くなり
組織内の雰囲気も悪くなったそうです

そこで
ミスが起こりやすい状況を部下と共に分析し
発生する率が高いものから
ミスを起こさないための簡単なマニュアルを作成したそうです

そして
「作業前には、焦らず落ち着いて必ずマニュアルを確認しましょう」
「そしてわからないことがあれば、遠慮なく私にいつでも相談してください」
と伝え
「それでもミスが起こるのであれば、全ては私の責任なので、皆さんを叱ることはありません。安心して自分の成長を楽しみながら充実した仕事をしてください。」
と付け加えることを続けていくと
ミスが軽減されいき
社員の表情も明るくなり
現場からの改善提案も多く出されるようになったそうです

上述のように
部下の方々がやる気を高めて
生産性を向上させる仕事をしてくれることは
上司の大きな喜びですね

社員が
失敗を恐れずに挑戦するマインド(心)をつくることは
企業の成長発展にとって
最優先課題の一つだと言えます 

そもそも人間は
失敗を恐れます
リスクを考えずに行動すると
命の危険を招く恐れもあるので
失敗(リスク)を恐れることは
生命維持のための本能とも言えるでしょう

 しかし
一方で
失敗を恐れ行動しないことこそ
大きなリスクとなることを理解する必要があります

行動しないことで
成長しないリスクを増大させ
成長しないことで
自分の人生をより良い方向へ導くことが出来ないリスクを
増す結果となってしまいます 

人が失敗を恐れずに挑戦するためには
以下の要素が整うと良いと言われています

心理的安全性が高い環境の構築

失敗を許容する環境と取り組み

挑戦する人をリスペクトしあう環境の醸成

一つ一つを具体的に解説してみましょう

心理的安全性が高い環境の構築

この組織は自分の存在を認めてくれている
共に課題を解決する仲間(上司・先輩・同僚・後輩・部下)がいるなど安心感が高まると人は挑戦する意欲が湧いてきます

心理的安全性を高めるためには
日常的に感謝を伝え
思いやりの言葉をかけ
共に課題を解決するサポートをし合う
そのようなことを
上司が実行することが重要です
そうすることで
心理的安全性が高い環境構築に繋がっていきます

離職、メンタル不調の防止にもつながりますし
部下も心理的な報酬が高まり
仕事への意欲やエネルギーが上がります

 

失敗を許容する環境と取り組み

不要にリスクを増大させたり
繰り返し失敗をする必要は当然ありません 

何のために行うのか?
目的を明確に示し
行うべき手順や方法を指導し
分からない場合には
遠慮なく相談できる環境を整えた上で
失敗する人がでたら
先ず
「行動したね」
と行動を起こしたことを承認しましょう

その上で
「今回の失敗をこの先に活かすためにはどうしたらいいかな?」
など未来志向且つ前向きな問いで
次の行動を引き出すとよいでしょう 

「私が責任をとるので失敗を恐れる必要はありません」
と上司が宣言することで
部下は、上司に対しての信頼や尊敬の念を高め
責任感を持って仕事をすることに繋がります
責任感のある仕事がミスの防止に繋がることは
言うまでもないでしょう

挑戦する人をリスペクトしあう環境の醸成

挑戦する人を称え合う環境をつくることも重要です
前向きに行動し失敗した人を責めるのではなく
行動を起こしたことをリスペクトし
言葉として
「勇気をもって挑戦したね」
「チャレンジ精神を示してくれて感謝します」
などと伝えあい
チャレンジを推奨しあう環境構築が重要です

組織の中で使う言葉が
意識を形成し行動に繋がっていくことを忘れてはいけません

 

失敗をチャンスに変える思考を共有することで
チャレンジすることの楽しさや
チャレンジすることで生まれる充実感
それらが組織を満たしいき
大きな発展へと繋がっていくでしょう

失敗を恐れず挑戦するマインドを醸成する

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