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2025.05.01

叱るスキル

叱ることが出来ない上司が多くなっていると言われています
そのために
部下のハラスメントなどの重大なコンプライアンス違反行為を助長することになったり
運転業務などの場合には、部下の安全義務違反により乗客や本人の生命にも係る重大な事故を誘発ことにも繋がる恐れがあります

つまり
叱る必要がある場合に、叱ることが出来なければ、大きなダメージを部下本人だけでなく、顧客や組織全体に与える危険性があるということです

叱ることが出来ない上司が増えている背景として
叱るとハラスメントになるのでは?
との誤解もあるようです
そもそも
ハラスメントは、嫌がらせなどの人権侵害であり
叱ることは、部下を成長に導くための重要な指導スキルの一つであり
相反するものです

しかし
愛情をもって部下のために叱っても
その方法を誤ってしまうと
部下に上司の意図は伝わらず
信頼関係を崩すリスクがあることも確かです

では
叱る必要がある場合
適切に愛情と強さをもって叱るためには何をすれば良いかを整理してみましょう

1. 信頼関係の構築

タイトル

気持ちの良い挨拶を励行し、部下に労いや感謝の言葉をかけ、日常的に信頼関係を構築することが重要です。叱られる立場になると理解は容易でしょうが、信頼が無い人から
正論を押し付けられても「あなたからは、言われたくない」と思うのが人間の心理だからです。そのように部下が思った瞬間に叱る効果は得られなくなってしまいます。

2. 教える

タイトル

組織の理念に則ったあるべき姿や、遵守すべき法律や規則、他者の尊厳を守るコンプライアンス意識などを教える必要があります。教えることがしっかりできていれば、叱ることによって部下の行動を正さなければならない場面も減ってくる効果があります。

3. 率先垂範

タイトル

上司が、部下に教えたことを実行し見本を見せていくことで部下があるべき行動を具体的に理解しやすくなると同時に、上司への信頼も向上します。

4. 褒める

タイトル

こどもの教育でもいえることですが、叱るだけでは、こどもが委縮したり、逆に反発したりするだけになる恐れがあります。プラスの行動をした時に褒めることが大切です。

5. コーチングする
  部下の話を聴いて部下自身がどのように成長していきたいのか?どんな組織にしたい
のか?そのために何を行いたいのか?などコーチング的な対話を行うことにより部下の自発性を引き出す機会を持つことも重要です。部下自身が、自分にとっても組織にとっても好ましくない行動が何かを気づきプラスの行動を促進することに繋がります。

そもそも叱ること単体では
部下の育成は叶いません
他の方法と効果的に結び付けていくことで
叱ることの効果が出ると言えます

あの時叱ってくれた上司がいたから
今の自分があると思うような経験を持っている方も
少なくないのではないでしょうか?

叱ることは、部下の成長を助ける
育成の重要なスキルの一つであることを認識し
叱る必要がある場合には
愛情をもって叱る強さと優しさを持ちたいものだと考えます

叱るスキル

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