「ジョージア見聞録」
「ジョージア見聞録」 2018年6月号
レイ・チャールズのカバー曲として世界的にヒットした
「我が心のジョージア」
ステート・オブ・ジョージア(ジョージア州)の事ではない。
余分な説明が長くなったが、この度、大関昇進を果たした
「栃ノ心」の故郷、旧グルジア共和国の事である。
ジョージアを含む古代イベリア王国は、大変スポーツに熱心な国で
今でもラグビー・レスリング・重量挙げに柔道が国民に人気が高く
男たちはプーチン顔(個人的感想です。)の屈強な体格が多い。
基本情報として、国土は北海道より一回り大きく、
そこに400万人弱の人々が暮らしています。
通貨はGEL(グルジアラリで1ラリは約44円です。)、
因みに平均年収は日本円で35万円から50万円です。
この所得の差が大きなビジネスのチャンスを創造します。
カントリー・オブ・ジョージアを3・5泊6日間と言う
誠に歯切れの悪い宿泊数で旅をした。
行程は、
福岡 ~ 羽田 ~ ドーハ ~ バクー ~ トビリシ。
おもてなしの心溢れるカタール航空の利用です。
帰りは、
トビリシ ~ ドーハ ~ 羽田。
深夜着なので一泊してから福岡である。
往路で「バクー」と言う、ヒトを喰ったような、
いや夢を喰ったような「アゼルバイジャン」を経由する。
もともと、この辺りはカスピ海と黒海周辺の
旧ソ連連邦の南コーカサスである。
その南コーカサスにある昔の名前を変えた
「ジョージア」に次の3つの事で興味をもった。
1.世界一美女の多い国である。と言われている。
「うーぅん、どうかなぁ?」
まぁ、我が故郷「福岡」の方が・・・
これは、場所によって美女達の出没率の違いに気づいた。
メインストリートのルスタヴェリ大通り(東京で言う銀座通り)は
美女だらけだった。
僕が最初に歩いた場所がかなりの下町だったみたい。
2.なぜ?国名は変わったのか?
ロシア語由来のグルド人の土地「グルジスタン」から転訛した
「グルジア」が、ソ連邦解体により再度の独立を果たし、
元々多数民族であった「カルトヴェリ」語族の自国名「サカルトヴェロ」の
英語表記名のジョージアになったということですが、
我が旅の運転手カルトヴェリ人「ニカ」さんによると
「我々はロシア嫌い、だから英語表記のジョージアにした。」
・・・簡単明瞭である。
3.かの独裁者スターリンが生まれた場所とは?
ソ連時代の独裁者を生んだ国、嘸かし・・・
出会った人々はホスピタリティ溢れ
フレンドリィで優しく特に親日的な印象を受けた。
首都のトビリシ市内も郊外のムツヘタもシグナギや
カズベキ町も治安の悪さは感じなかった。
到着日は、ホテルでゆっくり過ごし、翌日から、
依頼した運転手「ニカ」さん(英語堪能)が かっ飛ばす三菱車で
500以上のワイナリーが点在するカヘティ地方の観光へ。
ワイン発祥の地とも言われるジョージアワインは地中に掘った穴に
埋めた壺で発酵・壺に蓋をして熟成させる古代製法を続けている。
8000年前から変わらぬ世界無形文化遺産に登録された
製法のワインの味は・・・正直なところ不味くはないが、
美味くはないが飲み続ければ間違いなく病みつきになりそう。
近代製法のヨーロッパ式製法で造られたワインは口当たりは良く、
コスパはチリワイン以上に優れものですね。
(あくまでも個人の感想です。)
二日目は、ジュワリ教会の見学をして軍用道路(ロシアまで伸びてます。)
を通ってジンワリダム湖で休憩、この辺は道路沿いにハニー(蜂蜜)の売店が
点在しています。
高地の美しい空気の無農薬の花の蜜を吸った蜂のハニーは甘く、
これをヨーグルトに加えて食べるのが健康と長生きの秘訣だと
現地のコーカサス人のおばちゃん達が一生懸命語ってくれました。
次に、アナヌリ要塞からグダウリスキ~カズベキ町。
ここで4WD車に乗り換えて山道の悪路を進むと世界遺産の
ツミンダサメバ修道院に。
「ウワッア!!最高!!」
標高2170mのクヴェミムタ山の頂上に立つ教会は雲の中の
天空に浮かぶ様に見る事が出来ます。
もちろん、そこからの眺めも最高です。
帰りに小さなローカルレストランで食べた・・
ジョージア風小籠包“ヒンカリ”肉汁たっぷりの熱々の
それは頬が落ちるほど美味かった!!
それから、レストランでは“ヒンカリ”ばかり食すほど病みつきになりました。
語れば語るほど面白い!!
国ジョージア、皆さまも行ってみませんか?