【コンプライアンス推進による組織発展】
近年、企業や働く人のコンプライアンス意識の醸成が
更に求められるようになってきています。
背景としては、ステークホルダー(顧客や取引先、関係官庁などの
利害関係者)からの要請の強まりに加え、コンプライアンス違反が発生した
場合の法的な制裁、メディアでの露出、インターネット上での風評被害、
顧客離れ、既存社員からの組織に対する不信とそれが原因となる離職、
新卒採用への悪影響、関係団体からの抗議など、大きなマイナス影響が
あるからだと言えます。
コンプライアンスとは、法令の遵守は勿論、組織内の規程の遵守、倫理観、
マナー、道徳心など社会的な規範を守ることも含む大きな枠組みです。
例えば、営業車両を運転する際、交通法規は守っていても荒っぽい運転をして
周囲に危険を感じさせたりすることは、コンプライアンス違反行動だと言えます。
実際、多くの企業に
「おたくの社名が書かれた車が煽ってきた。どんな教育をしているのか!」
「そちらの車を運転していた人が、窓から煙草を捨てたのを見た。道徳心がない!」
などの声が寄せられています。
このように企業は、社会から厳しく見られており、コンプライアンス違反は、
企業の発展を大きく妨げる恐れがあるということです。
弊社にも【コンプライアンス推進研修】のご要望を多く頂いていますが、これも
コンプライアンス推進を組織の更なる発展に繋げるための重要要素であり社員を
幸福に導く大切な考え方であると位置付けている企業が増えてきている表れだと
考えています。
コンプライアンス推進のためのポイントを記しますので
参考にして頂ければ幸いです。
■ポイント1.あるべき姿が示されているのか?
人として、社会人として、会社の一員としての共有すべき考え方、あるべき姿と
そのための具体的な行動指針が示されているかがコンプライアンス推進のために欠く
ことが出来ない重要要素です。
■ポイント2.コンプライアンス推進行動を評価しているか?
あるべき姿を理解し行動している人を褒め承認しているか?
コンプライアンス行動から離れている人がいれば指導しあるべき姿を理解させ行動促進しているか?
コンプライアンス推進のために評価を継続していくかも重要ポイントです。
コンプライアンス違反者を放置容認すれば、良い社員は会社を去り違反者が
増加し組織をむしばむ恐れがあります。
■ポイント3.組織のビジョンと個々人のビジョンのすり合わせを行っているか?
会社の理念や存在意義、将来のビジョンを示し、会社の理念に則り行動することで社員も
幸福になるということを示しているか?
組織のビジョンと個人のビジョンとをすり合わせるためのミーティングや面談、研修などの
機会を意図的に設けることが重要です。
「お客様に喜ばれ社会に貢献するこの会社で働くことが自分の誇りである。
だから人としても社員としても更に自分を磨いていきたい!」
このように考える社員の方々が増えれば、コンプライアンス違反が防げるだけでなく、
会社が大きく成長発展する可能性が大変大きくなります。
このようにコンプライアンス推進をテコにし社員意識を高め企業発展に繋げる
企業が増えてきています。