ますます重要視される【メンタルヘルス対策】
多くの企業がメンタル不調者を出さない組織づくりに力を入れており、弊社へも【メンタルヘルス】関連の研修依頼が寄せられています。
メンタル不調者が出ると以下のようなマイナス影響が生じるため、未然に防ぐ組織体制の構築が求められていることがその背景にあるようです。
■メンタル不調が及ぼす影響
・求職・退職による人材の損失
・生産性の低下
・求職者、退職者が出ることによる残された社員への負担増、過重労働
・企業イメージの悪化
・訴訟問題へ発展するリスク
このように今や【メンタルヘルス対策】は企業の成長発展のために積極的にとりくむべき重要経営課題の一つだと言えるでしょう。
万一メンタル不調者が出た場合も、管理職者が正しい対応法を心得ていて実践することで大事に至らず復帰への支援となることも多いものです。
メンタル不調者への【声のかけ方】【話の聴き方】のポイントを以下にご紹介いたします。
【声のかけ方】
「君の話をききたい。」と伝えひたすら積極的に傾聴することがメンタル不調者にとって大きな支援となります。
【話の聴き方】
心に不調がある場合、ものの考え方や判断の仕方が正常に働いていないことも多いためついつい助言や指導をしてしまいがちですが、途中で口をはさまず只管傾聴することが重要です。事実と異なっていたり、誤った判断に基づいていると感じても以下のポイントに留意し話をききましょう。
1.遮らずにメンタル不調者の気持ちをくみ取るように傾聴
2.指摘をせず全て話を聴く
3.修正をもとめたりせず一心に話を聴く
上記のように話を聴くことで、メンタル不調者の思いや状況の把握が可能となります。時間をかけて話を聴いたうえで、「つらい状況なのによく話してくれたね。あなたの力になりたいので、皆でどうしたらいいのか一緒に考えていこう。」などと伝え、産業医や組織の上層部、メンタル不調者の家族などと連携し支援をしていくと回復への道が開きやすくなってきます。
日常的に良好なコミュニケーションをはかり、メンタル不調者を出さない組織をつくることが重要であることは勿論ですが、メンタル不調者が出た場合も慌てず落ち着いてしかるべき対応をすることで本人と組織の両方にとって壊滅的なダメージを回避することが可能となってきます。