認知の歪みをとる
私達が脳を使って思考したことが言葉や行動となります。
脳での思考(認知)が歪んでしまうと
自動的に言動にも歪みが出てしまいます。
どんなに健康な体をもっていても
食べる物や飲む物が良くないと
段々と健康が蝕まれてしまうのと同じで
私達の大切な脳を歪みなく
思考するよう導いていくことが
精神的にも健康で
充実した仕事をするために不可欠だと言えます。
言動が歪んでしまうと
他者との関係構築にも支障がでてきますし
いかに能力がある人でも
思考の歪みが邪魔をして
仕事上での成果を上げることが難しくなってしまう恐れがあります。
今回は
非現実的な認知の歪みに陥ることを避け
現実を元に正しく知的に判断することについて
一緒に考えてみましょう。
物事を一方的に解釈する
認知の歪みをとることは
思考訓練によって獲得することが出来るスキルだと言われています。
自分の認識の歪みに気づき
修正することで歪みのない行動が促進されていきます。
陥りやすい認知の歪み1.【劣等感】
◯認知の歪み
・自分はダメだと思い込む
・過度な自己批判や出口の無い反省
・自分は価値のない人間だと思い込む
・自己肯定感が持てない
◯歪みがもたらす言動
・非主張的になる
・受け身となる
・防衛的となる
・自分で判断出来ない
・他者への依存が高くなる
・僻んだり他者を羨んだりする
◯結果
・心身に悪影響を及ぼす
・うつ的な気分に苛まれる
・自分の人生を自分でコントロールできなくなってしまう
◯歪みをとるために
過去を振り返り未来に活かすために
反省は必要不可欠ですが
過度な自己批判は
前向きなエネルギーを奪ってしまいます。
【劣等感】に苛まれそうになったら
自分の良いところを積極的に意識して行動し
自己信頼感を高めることが必要です。
小さな一歩を積み重ねるプロセスについても
細やかに自己承認し
自己信頼度を高めることで
認知の歪みをとり前向きな行動を促進することが出来るようになります。
陥りやすい認知の歪み2.【優越感】
◯認知の歪み
・過度な自己信頼
・過信
・「自分は間違っていない」という思い込み
・自分に比べて他者の存在は軽いという誤認
◯歪みがもたらす言動
・強引になる
・一方的になる
・利己的になる
・独善的になる
◯結果
・他者の気持ちや意見を受け入れなくなる
・不満や怒りが相手の中に残る
・相手に犠牲を強いるため良好な人間関係が築けない
◯歪みをとるために
自信を持つことは
人生を豊かにするために大変大切なことです。
しかし
過信することは思考の歪みであり
他者との関係に支障が出てしまいます。
自身の思考が【優越的】に傾いてきた場合
自己をクリティカル(批判的)に振り返り
自分の悪いところを改善し
他者からの信頼を勝ち得るように修正することが必要です。
私達は誰でも
知らず識らずのうちに自己の思い込みに支配され
言動を歪めてしまう恐れがあります。
ですので
時折、自分の心の中を客観視し
自分の認知の歪みに気づくことが必要です。
そうすることで
歪みを修正でき
奢らず自分に自信をもって
行動することが可能となっていきます。