【行動を促進する質問の力】
【行動を促進する質問の力】
部下のプラス行動を引き出す良い質問の条件について書いて
みます。
質問という日本語には、「問い質す」という語感がありますが、
ここで言う【質問】は、部下が自ら考え行動するための
サポートだと考えてみて下さい。
■良い質問1.【未来思考かつ肯定的な質問】
「なぜ失敗したのか?なぜ出来なかったのか?」
(過去思考かつ否定的な印象を与え行動を抑制する恐れがある
質問)
↓
「次に同じ状況になったらどうしたら上手くいくでしょうか?」
(未来思考かつ肯定的な印象を与え行動を促進する質問)
殆どの上司が、部下に失敗の原因を探り次に活かしてほしいと
望んでいるでしょう。
しかし、質問の仕方が過去思考であったり否定的であったりすると
部下は責められていると感じて防衛的になったり弁解がましく
なったりしてしまいます。
部下が行動を起こしやすくするという意図をもって未来思考かつ
肯定的な質問をしてみると行動促進をサポートでします。
■良い質問2.【思考の軸を変える質問】
「お客様の立場から見たらどうしてほしいかな?」
(相手の視点へ変える質問)
「そもそもこの仕事の目的は何だったかな?」
(目的を再確認する質問)
「5年後になりたい自分になるためには、今何を行う?」
(時間の軸を変える質問)
人間は、今目の前にあることを自分の思考だけで解決しようと
すると手詰まりになり行動を起こせなくなります。
思考の軸を変える質問により別の視点や新たな行動のアイデアが
生まれてきます。
■良い質問3.【自由に話せる質問 オープンクエッション】
「はい」「いいえ」で答えられる答えが狭められた質問を
クローズドクエッションと言います。
反対に「はい」「いいえ」の2択だけではなく自由に答えられる
質問をオープンクエッションと言います。
部下のアイデアを引き出したり思考を深めたりする時は
オープンクエッションが有効です。
例えば)
「この仕事は上手くいくと思いますか?」
(クローズドクエッション)
↓
「この仕事を成功させるためには、どうすればよいでしょうか?」
(オープンクエッション)
上司から上記のようなクローズドクエッションをされると、
部下は上司からの期待を感じ無思考のまま
「はい。上手くいかせます。」
と答えたり、
「やったことが無いので上手くいかない恐れがあります。」
など否定的な思考になったりします。
こんな場合は自然に上手くいくための方法を模索する
オープンクエッションが有効です。
【行動を促進する質問の力】試してみましょう。