【部下を伸ばす叱り方10カ条】
【部下を伸ばす叱り方10カ条】
部下を指導し行動をつぶさに見守り、成果を出したり
成長したりしたことは褒め、出来なかったことは、
次に出来るように導き、部下の更なる成長のために
叱る必要がある場合は愛情をもって叱る。
部下を伸ばす上司の方々は、褒め方と併せて叱り方も上手いと
言えます。
今回は、部下を伸ばす叱り方をしている上司の方々の共通する
要素を【叱り方10カ条】としてまとめてみたので紹介しましょう。
■NO.1 感情的に叱らない 怒る=感情 叱る=愛情
感情的に叱らないためには、一度、深呼吸をして、気持ちを
落ち着けてから、叱るといいでしょう。
感情的に叱ってばかりいると、上司の意図するところは部下に
伝わらないばかりでなく、反発を強めたり、情緒不安定を
招いたりする結果となります。
■NO.2 部下の言い分を聞かずに、叱らない
部下の話を聞かずに、頭ごなしに叱ってはいけません。
まず、冷静に、部下の話を聞いきましょう。
■NO.3 くどくどといつまでも叱り続けない
上司の意図が伝わらないばかりでなく、伝えたい内容は心に
残らず、怒られているという印象だけが強く残ってしまいます。
■NO.4 自分の都合で叱らない
上司の都合で叱らない。
叱ることは、部下の成長をたすけることであって、上司の感情を
ぶつけることではありません。
■NO.5一緒になって叱ることは避ける
複数の上司で一緒になって叱ることはさけましょう。
部下の逃げ場がなくなってしまいます。
一人の上司が叱れば、別の上司がフォローするという形が
理想的です。(お母さんとお父さんの役割)
■NO.6 誰かと比べて叱らない
「○○君は優秀だぞ、なのに君は・・・」
「○○君はもっと早くできていたのに君は・・・・」と
誰かと比較してはいけません。
ひがみや劣等感を生みプラスのエネルギーを生みません。
■NO.7 昨日と今日で言うことを変えない
一貫性を持って叱らないと、部下は上司に不信感を抱きます。
また、他の上司とも組織の理念に基づいた統一性を持たせましょう。
上司によって言うことが違うと、部下は迷ってしまいます。
■NO.8 全人格を否定する言葉や部下を完全に突き放す言葉を使わない
「お前はなんて馬鹿なんだ!」など全人格を否定する言葉や
「お前のことはもう知らない。!勝手にやれ!」
「お前はこの仕事に向いていない。辞めろ!」など、
部下を突き放す言葉は心に深い傷となって残り、
反発・反動的な行動を促す結果となります。
■NO.9今叱っている内容に付け加えて、昔のことまで引っ張り出して叱らない
叱っていると、そのことに関連した過去の過ちも思い出し、
つい昔のことまで叱ってしまう上司は多いようです。
終わってしまったことを言っても意味が無い上、
現在叱っていることについての改善行動が起こりにくくなります。
■NO.10 愛情のない叱り方をしない
叱ることは、部下を育成・成長させるために行う行為です。
ベースに上司としての愛情がなければ、いかなる叱り方も効果を
生みません。ゆるぎない愛情をもって叱ることです。
叱ることが上手な上司は、部下と積極的にコミュニケーションをとり、
部下の良いところも積極的に褒め意欲を高めています。
そのように自分のことを根本で認めてくれているからこそ部下も
上司の叱りを受けとめ自身の成長に繋げていけるのだと考えます。