post-6793新たな価値を創造する思考法 ラテラルシンキング

2022.04.04

新たな価値を創造する思考法 ラテラルシンキング

仕事をする上でも

人生の様々な課題を解決する上でも

論理的に考え

現状を分析し

理論を構築して行動することは大変重要であり

必要不可欠だと言えるでしょう。

 

しかし

一方で

価値観や常識が多様化し変化していく時代において

これまでの考え方だけでは

上手くいかない状況があることも多いのではないでしょうか?

 

今回は

既存の概念に囚われず

新たな価値を創造するための思考法である

ラテラルシンキングについてご紹介してみます。

 

ラテラルシンキング

マルタの心理学者

エドワード・デボノ博士が

1960年代に提唱した

常識を疑い

直観的発想に目をむけ

失敗や単なる偶然を

何かのチャンスに変えられないかといった視点で考えを深める思考法です

 

ラテラル(lateral)とは

和訳すると「横の」「水平の」など意味をあらわす言葉ですが

デボノ博士は

従来からある

論理的思考

分析的思考

論理構築の思考

を垂直的な思考法としたのに対し

直感的で斬新な発想を生み出す思考法として

ラテラルシンキング(水平思考)を提唱しました

 

ラテラルシンキング

以下の様な場面で大いに活用できる思考スキルです

 

閉塞感がある状況を打破したい 時

イノベーションを起こす時

不幸とも捉えられる事態を好転へのチャンスへ変える時

 

それでは

ラテラルシンキングを行う際のポイントを3つご紹介しましょう。

 

ポイント1.前提条件なしで夢・希望を考える

「こんな未来になったらいいなぁ」

「こんなことが出来たら嬉しいなぁ」

「こんな会社になったらいいなぁ」

「こんな人生にしたいなぁ」

など夢や希望を前提条件なしで考え言語化することからはじめましょう。

 

歴史の中でもラテラルな思考法が

イノベーションを起こしたことが証明されています。

 

例えば

空を飛べたらいいのになぁという思いが飛行機の開発に

遠くの人と今すぐ話したいという思いが電話機の開発に

つながっています

 

ポイント.2視野を広げ直感的な感覚や斬新な発想などをフルに活用する

固定観念・常識・法則・ルールといった

あらかじめ決められている固定された

物差しをはずし思考してみましょう

「どうせできないよ」→「できる方法を考えてみよう」

と言うように

固定的な思考→未来思考・発展的な思考習慣へ

転換する訓練をすることでイノベーションがお越し易くなります

 

ポイント3.セレンディピティ

セレンディピティとは

「偶然に出会う」

「想定外のものを見つける」

「運をつかみ取る」などの意味を持つ言葉です

 

失敗や偶然

想定外の出来事を活かすことを

意図的に考える習慣をつけることで

一見負の要素に見える出来事も

未来に活かす宝に変えていくことが出来ます。

 

例えば

大きな失敗をしてしまった時

「こんな失敗をしてもう終わりだ」と考えるのではなく

「この失敗を未来に向け活かすにはどうすれば良いかな?」

と考えたり

日常を漫然と過ごすのではなく

「この出会いや、出来事をどのように活かしていこうかな?」

と考えることで

思ってもみなかった未来が開けていくこともあるのではないでしょうか。

 

ビジネスシーンでは

垂直思考と呼ばれる論理的な考え方を

日々鍛錬し習得していると言えますが

ラテラルに考えることも同様に

トレーニングしていくことで身に付けることが可能な思考スキルです。

 

私は

ラテラルシンキング

垂直思考(論理的思考)と対立するのではなく

二つの思考法は

補完関係にあり

両方を上手く活用することで

より好ましい未来を構築できると考えます。

 

いきなり大きなイノベーションを起こすことは出来ずとも

日々、ラテラルに考えていくことで

小さなイノベーションが起こり

そのことが豊かな未来に繋がっていくでしょう。

日々の中でラテラルに思考する習慣を身に付けてみてはいかがでしょうか。

新たな価値を創造する思考法 ラテラルシンキング

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