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2022.10.31

言葉の力

言葉は

人の心を癒したり

励ましたり

勇気づけたりする

素晴らしい力も

人のやる気を削いだり

傷つけたり

対立心を煽ったりする

マイナスな力も

有しています。

 

今回は

他者と自己のモチベーションを高める言葉について

【他者への言葉】【自身への言葉】2つの軸で考えてみましょう。

 

【他者への言葉】

尊い存在として承認する

会社の仲間や家族、出会う人達を自身と同じ人権を持つ尊い存在として認め、言葉をかけることにより、相手は、こちらに差別や偏見がないことを認識し安心感を得ます。結果として相互信頼が生まれ、相互に自尊心を有する好ましい関係構築が可能となります。
言葉を発する際のこちらの思いがとても大切であり、表情や態度・声のトーンなどが言葉と一致していて嘘がないことが重要です。

 

感謝の言葉

「ありがとう」という感謝の言葉を躊躇せずに使うことが重要です。人は他者に貢献し感謝されることで大きな≪心理的報酬≫を得て前向きな行動が起こしやすくなります。会社の仲間や家族に対して「ありがとう」というモチベーションを高める言葉をかけていくことが重要です。心理学では【好意の返報性】と言われますが、好意を寄せてくれる相手に対して人は無意識に好意を返したくなる心理が働きます。「ありがとう」は、短い時間で好意的な関係をつくるための魔法の言葉です。

 

労いの言葉

他者の仕事や行動を労う気持ちを言語化して発していきましょう。一日頑張って仕事をしてくれた仲間に「今日も一日お疲れ様でした」と心からの労いの言葉をかけることで、疲れは癒され明日も頑張ろうという英気を養うことに繋がっていきます。

 

共感の言葉

失敗をしたり、壁にぶつかってしまった仲間や家族に対して、「辛いね」「気持ちは想像できるよ」など寄り添い共感の言葉をかけることにより、相手の心の中に失敗や壁を乗り越えるエネルギーが沸いてきます。

 

応援並びに行動を支援する言葉

「いつも応援してるよ」「一緒にやっていこう」など応援の言葉をかけることで、相手は、心理的安全性を得ることが出来るようになります。また、「出来ることからやっていこう」「あなたならきっとできるよ」などと言葉をかけることでモチベーションが高まり行動を起こすことが出来るようになります。

 

 

【自身への言葉】

自己受容の言葉

自分の良いところも弱みも、素晴らしところもそうでないところも良く分かっている自分が自分自身の心強い応援団です。良いところもそうでないところも全てを受容することが必要です。自己受容をすることで自己肯定感が高まっていきます。過去へのこだわりと他者との比較が自己受容を妨げる2大要素となるため注意が必要です。これまでの自分を攻めたり、他者に比べて自分は劣っているという思いに苛まれないよう思考を整理することを行いましょう。社会学者のエマソンは、「最も強力な自信は、根拠のない自信である」という言葉を残していますが、過去に拘らず他者との比較に悩まず、未来の自分に自分自身が期待することが大きなエネルギーとなり前進する力となります。自分が驕り昂ったりした場合には、自分を叱ることも必要ですが、基本は自己を受容することです。子どもの教育と同じように無条件に尊い存在として認め、良いところを褒めることで、マイナス面の改善についても前向きになれるものです。

 

自己決定の言葉

自分自身の人生の船の船長は自分自身です。自己決定の言葉を使う習慣をつけることで自己信頼度も高まり自信をもって未来に向けた行動を起こすことが出来ます。「あの仕事を月末までにやらなければならい」と考えるのではなく「お客様と会社に貢献するためにあの仕事を月末までにやると自分で決めた」と言うように全ての行動は自分が決めているのだと意識することで自分の人生を他者のせいにすることなく自尊心をもって進んでいく意識が形成されていきます。

 

リフレーミング 言葉を置き換える

人は自分の言葉に支配されます。ネガティブな言葉を使えば、心がネガティブな状態に陥ってしまい行動が出来なくなる恐れがあります。ネガティブな言葉を発しようとしたらリフレーミングと言う言葉の置き換えを行い心をポジティブな方向に整えていきましょう。以下にリフレーミングの例を記しておきます。

「最悪だ」→「これくらいで済んで運がいい」

「疲れた」→「頑張った」

「絶対許せない」→「大したことじゃない」

「もうダメだ」→「他の方法を考えてみよう」

 

アウトプットする 吐き出す書き出す

愚痴や不満も理想と現実の狭間に生まれるエネルギーであり、それ自体悪いものではありません。但し溜め込むと心身ともによくありません。愚痴や不満を書き出すことでアウトプット出来ると同時に、自身の感情を言語化することで整理ができ、前を向いて行動していく契機となる効果があります。言葉として書き出すことで思いを吐き出し、すっきりとして未来に向けて肯定的なアクションがとれるため大変お奨めです。

 

良い言葉の刺激を受ける

好きな本の言葉や尊敬する人の言葉、アニメや映画の好きなセリフなど自分を前向きにする言葉を記憶しておき、ピンチな状況になった時に心の中でポジティブセルフトーク(自分が前向きになる言葉)を呟いてみることが有効です。良い言葉が良い刺激を生み、未来に向けた行動を起こすしやすくなります。

 

3good things 喜びの言葉を書き出す 

一日の終わりに今日嬉しかったことを喜びの言葉として3つ書き出すことも大変有効です。その日の良かったことを振り返ることで自己肯定感が高まり明日へのエネルギーが沸いてきます。喜びの言葉を書き出すことを習慣化することでストレスが減少し免疫力が高まるという医療データもあるほど効果があるようです。

 

お分かりのことと思いますが

【他者への言葉】【自身への言葉】をより良く使っていくことで相乗効果が生まれてきます。

自分と自分の周りの人のエネルギーを高め

より良い未来を構築するために素晴らしい言葉を使う力を身に付けていきたいものです。

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